■大病を患い、自分の本当にやりたいことが解った
池田さんは、新聞にも紹介されているとおり、十数年前に重い脳腫瘍になってしまいました。 手術後も再発の恐怖で幹部だった化粧品会社を退職してしまい、生きる希望をなくなって廃人のようになってしまったそうです。
当時、友人から雀荘の手伝いなどの仕事を世話してもらったりして食いつないでいたそうですが、徐々に元気を回復してきた時、『せっかく取り留めた命なのだから、せめて社会に貢献出来ることがしたい』という思いが沸々とわいてきたそうです。 そして、ふと思い出したのが馬油石鹸だったそうです。
誰もが安心して使える天然原料だけで、この馬油石鹸作りに再度取り組みたい。 その石鹸を世に出し、アトピーや肌に悩みを持っている皆さんに少しでも喜んでもらいたい。 そういう自分の夢を思い出し、大手の会社では不可能だった馬油100%の石鹸を作るために小さな工房を開き、再度ご夫婦で理想の石鹸作りに手作りで取り組み出しました。

その後、とうとう世の中ではじめての馬油油脂100%原料の石鹸が誕生しました。
<--石鹸作りにもご一緒に取り組む奥さん
池田さんは、石鹸には直接関係ないような事も石鹸作りにおいて色々考えているそうです。
たとえば、生物の波動などです。 生きている物はすべて波動を出していて、その波動が周りの生物にも影響する。 天然原料の製品にはその波動が生きていて、化学合成された製品にはないパワーがある、というようなことです。
そんなことを考える池田さんだからこそ、手間暇が掛かっても馬油という理想の油脂で且つ天然原料のみの石鹸を作ることが出来るのだと思います。
現在では馬油石鹸という物は結構出ていますが、無添加といっていても実際には化学合成物質が添加されています。 池田さんはこれをご自分の情熱と、周りの温かい家族、ご友人の助けを借りて見事成功させました。 現在では池田さんの義子さんや親友も加わって、8人ほどで手作りの石鹸工房を運営しています。
■化粧品会社、石鹸会社の社員が見学に来る

池田さんの石鹸作りは特殊な設備は使っていません。 手作りなのです。 工房には色々な道具や素材がありますが、装置という感じの物は、ビックリするくらいありません。
これは、化粧品会社、石鹸会社にとっては、大変不思議なことだそうです。 大きな設備で化学薬品を使って大量生産することしか知らない会社の社員にとっては、池田さんの製法自体全く理解出来ないそうです。
通常、こういう見学申し込みは断るんじゃないか?と思うのですが、池田さんはかえってうれしいそうです。 これも製法を見られたところで簡単にまねをされるものではない という自負があるからでしょうね。 それと、こういう無添加の製品をもっと世に広めたい、という池田さんの願いからかもしれません。
■石鹸を食べることについて
池田さんは、一窯一窯自分の作る石鹸を試食します。 この理由について伺ってみました。
池田さんのお義父さんは大変なうどん好きで、行きつけ

のうどん屋さんに何年も通ったそうです。 池田さんもつき合いで行っていたそうですが、ある日そのお義父さんが、汁のダシの種類が変わったことを店の主人に伝え、店の主人は青ざめたそうです。
池田さんが自分の作る石鹸を味見することはそれと同じで、毎日食べていると原料の微妙な違いが判り、その味で微調整をするそうです。
何も添加物が入っていない天然原料をそのまま用いる場合、こういった手法で微調整しない限り一定の品質を保持するのは難しい、とのことでした。
また、石鹸は当然お客様の肌に触れる物ですから、作っている人間が最も敏感な肌、つまり舌で確かめるのは非常に理にかなっている。 そういう考えからだそうです。
安全で品質を保つために、今日も池田さんは石鹸を試食します。
現在、私も炭パウダー等の素材を舐めて確かめる様にしています。
しかし、石けんは・・・食べてみましたが・・・・よく言えばちょっと変わったチーズですが、やっぱり美味しくありません。(^^;;