蜂は花蜜を集めるときに、1ヶ所の蜜が豊富な木を見つけると仲間にもその位置を知らせて同じ木の蜜を集める習性があります。　その習性を利用して特定の花の蜜をあつめた蜂蜜を作ることが出来ます。

春一番、桜の花の咲く時期に収穫した蜂蜜です。　
御存知のように桜が咲く時期は短く、まだ気温も低い時期なので、蜂の活動が鈍く、桜の蜜を採取することは非常に難しいとされます。　優れた養蜂家にしか採取出来ない希少な蜂蜜なのです。
上品でさらりとした甘さは春を感じます。大変稀少な逸品です。

日本では明治期に養蜂という仕事が西洋ミツバチの輸入に伴い全国に広まりました。　上等な蜂蜜は口の中に入れると、さわやかな甘さが広がり且つ非常にさっぱりとした後味になります。

　「花の道 早春みつ」の生産者は、福岡県八女市で養蜂場を営んでいる青木さん。　養蜂業を営み祖父から3代目になる根っからの養蜂職人で青木さんご自身も養蜂に取り組んで60年以上になるベテランです。
現在は青木さんを慕い集まってきた若い職人さんも育ち、季節ごとにより良い蜜を生産するために汗を流しています。

養蜂は長年の勘、周りの自然とミツバチの行動を読む洞察力、ミツバチに機嫌良く働いてもらうやさしさがが必要な仕事です。　上質な蜂蜜は一流の技術と心をもった養蜂家によってのみ生産されます。

蜂蜜はいうまでもなく元は花の蜜なのですが、ミツバチによって蜂の巣内に集めてきた蜜はミツバチの羽ばたきによって風をおこして水分は極限までとばされ、8倍に濃縮された蜜になります。　

たとえばミツバチが100gの花の蜜を採ってきても、その内の87.5gの水分はとばされて、12.5gの蜂蜜しかできません。
そして、濃縮された蜜は蜂が分泌する殺菌力を持った巣の中に封じ込められ、その中に保存されることによって蜂蜜が出来上がっていきます。

蜂蜜の主成分は糖分ですが、その糖分の中でも果糖、ブドウ糖、オリゴ糖が大部分で、これらは体の中にすぐ吸収されエネルギーに変換されやすい性質を持っています。　これがダイエットに適しているといわれる所以です。

また、蜂蜜には生産段階で様々な成分が入っていきます。
たとえば蜂が分泌する蜜ロウです。　これは蜂の巣の材料なのですが蜂蜜が巣に蓄えられている間に蜂蜜の中に多く混入します。　この蜜ロウは殺菌力があり蜂が巣を守るために使い天然プロポリスが含まれます。

その他の成分は花粉等の微粒子、蛋白質、有機酸、アミノ酸、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB群などの水溶性ビタミン、ミネラルではカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分など豊富に含まれています。

蜂蜜ほど理想的な栄養体はないと言われています。　また、肌に対する効果を考えた場合も、特に肌の保湿効果の面で大変優れた性質を兼ね備えています。　昔から唇が荒れた際に蜂蜜を塗っておくとよい、といわれますが、近年スキンケア効果が広く認められ、美顔パックなどにも広く用いられ、特に肌が荒れた際の補修効果に優れると言われています。