一般的に、大量生産されている石けんの多くは、短時間でできる「中和法」という製法で作られています。これは、原料油脂をあらかじめ脂肪酸とグリセリンに分離させた上で、脂肪酸の方だけを取り出し、アルカリ剤で中和させる方法です。こうしてできた石けんには保湿効果を持つグリセリンが含まれていないので、洗浄力が強く肌への刺激も強くなってしまいます。
一方、「池田さんの石けん」の大きな特徴である『釜炊き製法』では、原料油脂を分離させることなく、グリセリンや自然素材の成分をそのまま生かすことで、お肌にやさしい石けんに仕上げています。それゆえに、成分の安定や品質の均一化が困難なため、多くの手間と時間、そして熟練のワザと職人のカンが必須となるのです。